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2021年センター長挨拶

福間病院の精神科専門医研修プログラムのホームページに目をとめて頂きありがとうございます。日本専門医機構による新専門医制度が発足して3年が経ちました。その間に当院でも数名の先生が研修を行い、当院の専門医研修の特色が明確になってきました。
当院における専門医研修は徹底した現場でのトレーニングです。スーパー救急病棟の専属医として、研修1年目から急性期の入院症例の主治医となり、退院まで責任をもって担当してもらいます。疾患は統合失調症、うつ病、双極性障害をはじめとして、神経症圏内、発達障害、思春期、老年期症例と多岐にわたります。精神病圏内か、Mood Swingを併発しているのか、発達の偏りがベースにあるのか、はたまた解離性障害として捉えたほうが良いのか・・・診断に苦慮するケースは多々ありますし、家庭環境や経済状況など多くの問題を抱え、介入、支援を必要とすることもあります。数多くの症例を担当し、経験を積みます。先輩医師とチームを組んで、診断、治療方針に悩んだ時には相談、ディスカッションを重ねながら診療を行っていきますので、安心して研修に励むことができます。研修中の若手医師を支えるのは医師同士だけではありません。患者さんを第一に考えた看護を展開する病棟の看護師チーム、健康な面を引き出しリハビリテーションの礎を作る作業療法士、地域社会への復帰を進める精神科ソーシャルワーカー、そして公認心理士などの多職種チームが一丸となって一人一人の患者さんの治療を行います。日々、多職種スタッフと協働し、チーム医療のリーダーとなる素養を磨きます。担当患者さんが退院した後、そのまま引き続き外来主治医になり、回復して地域で暮らしている姿を目の当たりにすることも、非常に貴重な経験です。それぞれの患者さんの持つ強み、レジリエンスを実感することが出来ます。
幻覚妄想が活発で、時に否認があり、不安、混乱に彩られた精神現象の患者さんとコミュニケーションをとり、症状を評価し、信頼関係を築いていくには、精神科特有の面接技術を身に着けていく必要があります。そのためにBasic Communication Training(BCT)、Brief Psychiatric Rating Scale(BPRS)の習得と、それに基づいた病棟回診、また先輩医師の外来診察の陪席などを研修の一環として行っています。経験した症例をまとめて症例検討会で発表、討議する機会も多く回ってきます。こうした環境の中で日々鍛えられ、若手の先生たちはみるみる実力をつけています。「まだまだ分からないことだらけです」と彼らは謙遜しますが、研修開始当初からの成長には目を見張るものがあり、3年間終了した先生にいたっては患者さんや病棟スタッフからの信頼も厚く、頼もしい若手のリーダーに成長しています。
専門医研修制度に基づき3年間のうち半年から1年(連携プログラム枠なら1年半)、連携病院で研修を行う必要がありますが、認知症、依存症、リエゾン、司法精神など、当院では症例数の少ない疾患圏をカバーし、それぞれの地域で質の高い医療を行っている病院に連携病院になって頂いています。結果として3年間で幅広い分野の経験、修練を積むことができます。福岡県は専攻医登録のシーリング枠が設定されており専門医を取得するには狭き門となっている現状がありますが、当院での研修を希望する先生たちが資格を取得してキャリア形成をしていけるように、病院を上げて毎年度対応しています。詳しくは見学に来られた際にお尋ねください。
何より、精神科医としての確かな臨床能力を身に付けたいと思っている、やる気のある先生方に来ていただきたいです。精神保健指定医、精神科専門医の取得は必要ですし、そのためのサポート体制は整えていますが、それ以上に本質的に重要なのは、初期の数年間に現場でしっかりと自らを鍛えることです。それが生涯、精神科医として歩んでいく上での土台になるはずです。今の時代に通用する確かな臨床能力を持った精神科医としての一歩を、当院から踏み出してみませんか?精神科臨床医を志す皆さんの見学、応募を心よりお待ちしています。

福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸


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