第2回佐々木勇之進賞表彰式
平成30年4月から平成31年3月までに、院内または院外で報告した発表記録及び論文から次の3演題が佐々木勇之進賞として表彰されました。
第1席(論文):慢性期病棟における口腔ケアの取り組みについて 3病棟研究チーム
第2席(論文):腎機能低下患者における薬剤適正使用への関与 薬剤科・検査科研究チーム
第3席(論文):院内における災害対策~経験をもとに災害時に必要な備えを考える~ 総務課
福岡県精神保健福祉協会より表彰
平成31年1月31日と2月1日に開催された第64回九州精神医療学会において、当院の5病棟スタッフが中心となり発表した論文、「食べるというニードを保つために~歯~」が、精神医療の向上に著しく寄与するものであるとして、福岡県精神保健福祉協会から表彰を受けました。
この研究では、患者さんの歯の状態についての数年分のデータを分析し、歯の残存数と心身の健康についての因果関係を調査しました。
今後も患者さんの治療に活用することができるよう、引き続き本研究に取り組んでまいります。
月刊サービス向上~第56号~
サービス向上委員会からです。
今回は、OTイベント活動と給食新メニュー、委員会作成カレンダーをご紹介します。
・OTイベント活動のご紹介
去る3月20日『やよい祭り』が開催されました。以前は『福寿祭』と呼ばれ幸福と長寿を願う祭でしたが、現在は皆で歌を歌い楽しみながら春の訪れを感じる祭として、のど自慢大会を行っています。
今回も各病棟やデイケアより事前の予選会等から選出された8名の出場者がバックの応援団と一緒に素敵な歌を披露されました。また審査員として、浅田事務長・田口社会復帰部長・看護部藤末相談役に毎回出場者へユーモア溢れるコメントを頂きながら進められました。結果は3・5病棟が2位、デイケアの聖子ちゃんこと『天国のキッス』を歌われた方が優勝となりました。
音楽を通して、出場者のこれまでの体験や人柄が伝わり、更に準備段階からの関わりや努力を知り、祭り参加者も懐かしい人や曲に触れ、改めて人と人との繋がりを感じる暖かい場になったと思います。最初に浅田事務長が歌ってくださった『糸(中島みゆき)』のように仕合わせを大切にしながら、作業活動の治療的意味や根拠を丁寧にお伝えできればと思う次第です。ご協力及びご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
(精神リハビリテーション科)
・給食新メニューのご紹介
栄養科ではできるだけ意見箱の声にお応えできるように、栄養科職員総力を挙げて日々努力しております。今回は2月新メニューを2つご紹介させて頂きます。
【2月1日(シーフードカレー、キャベツと胡瓜のマヨネーズ和え、みかん)】
カレーの新メニューとして、シーフードカレーに挑戦しました。具材にはエビ、アサリ、ホタテ貝柱を使用し、具だくさんで食べごたえのあるカレーになりました。(栄養科)
【2月3日(ちらし寿司、菜の花の白和え、甘納豆)】
巻き寿司の提供が難しいので、節分の日は散らし寿司を提供しました。節分豆の代わりは、軟菜の方も食べられるように甘納豆を使用し、節分の雰囲気を出しました。(栄養科)
・委員会で作成したカレンダー(3月)のご紹介
「届けよう 明るい笑顔 思いやり」(検査科)
「ちょっとした 心遣いで ステキな笑顔」(保安課)
第11回院内研究発表会開催
3月16日(土)、第11回院内研究発表会が開催されました。
当日は、看護部から3演題、医局、デイケア、薬剤科、地域医療連携室、総務課、福祉介護関連施設から各1題、計9演題の発表がありました。
実習受入先校の教員の方や行政機関からの来賓を含め、約180名の参加があり、各演題ごとに活発な質疑応答が行われ盛況な発表会となりました。
院内禁煙のお知らせ
平成30年の健康増進法改正に伴い、全ての病院は平成31年7月1日をもって、禁煙とすることが定められました。
つきましては当院におきましても、平成31年7月1日をもって全ての建物内及び病院敷地内(屋外の指定場所を除く)を全面禁煙とする運びとなりました。
喫煙に伴う健康への悪影響を止めるとともに、喫煙に伴う煙により周囲の人達におよぼされる健康上の被害を防止する(受動喫煙の防止)ための対応であり、皆様のご理解とご協力を賜りますように謹んでお願い申し上げます。
月刊サービス向上~第55号~
サービス向上委員会からです。
今回は、OTイベント活動と給食新メニュー、委員会作成カレンダーをご紹介します。
・OTイベント活動のご紹介
高齢者の方が多い6病棟ですが、身体能力を維持・向上する為に「登ろう会」を行なっています。“みんなで富士山登頂を目指す!”を合言葉に、ストレッチ、体操、室内の歩行を行っています。実際の富士山登頂までの距離は、週1回での歩行で約10ヶ月もかかる為、参加する毎にカードにシールを貼るなど工夫をし、楽しみながら取り組んでいます。最近は参加者も増え、成果がカードで目に見えて分かるため「この時間が楽しみ」「運動できていい」といった感想が聞かれ、実施する私も、これからも皆さんが転倒しないよう、更に体力作りに貢献したいと考えています。(6病棟担当作業療法士より)
・給食新メニューのご紹介
栄養科ではできるだけ意見箱の声にお応えできるように、栄養科職員総力を挙げて日々努力しております。今回は1月新メニューを3つご紹介させて頂きます。
【1月1日(赤飯、雑煮風、大根なます、ぶりの照り焼き、菜の花の和え物、伊達巻、黒豆、お花の豆腐、寿かまぼこ)】
元旦の昼食はおせち料理を提供しました。今年はお弁当ではなくお皿に盛り合わせての提供でしたが、お正月の雰囲気が出せるように工夫しました。(栄養科より)
【1月9日(海鮮ピラフ、ミニ野菜コロッケ、チンゲン菜ソテー、みかん)】
具材にエビ、ホタテ、アサリの3種類のシーフードを使用しました。魚介のうまみがたっぷりのピラフです。(栄養科より)
【1月18日(ごはん、水餃子、菜の花の胡麻和え、飲むヨーグルト)】
餃子に野菜たっぷりの温かい中華スープをかけて食べるメニューです。水餃子は皮がもっちりとして食べごたえもあり、身体の温まるメニューになりました。(栄養科より)
・委員会で作成したカレンダー(2月)のご紹介
「身だしなみ あなたの心を 写します」(6病棟)
「多職種協力で 患者さんもスタッフも ハッピーに」(栄養科)
診療のお知らせ(2019ゴールデンウィーク)
外来診療日のお知らせ
福間病院の4・5月の連休期間中における外来診療日は次の通りです。
4月27日(土) 通常診療
28日(日) 休診
29日(月) 休診
30日(火) 通常診療
5月 1日(水) 休診
2日(木) 通常診療
3日(金)~6日(月) 休診
*ただし、急患はこの限りではありません。
院長
家族相談会第8回目が開催されました!
ご家族の皆様にお集まり頂き、2018年度加速相談会の8回目(最終回)が1月11日金曜日に開催されました。当相談会は、統合失調症の患者さんを抱えるご家族対象の、必要な情報の共有と仲間作りを目的とした集まりです。今回は18家族20名のご参加をいただきました。
前半の講義では、後半の時間に行なっていた国府台方式グループワークとWRAPグループワークのそれぞれの紹介を行ないました。WRAPグループワークは説明と今クール作ったプランを見てもらい、WRAPグループのご家族からの感想をお聞きしました。その後、当会のOB会である「キリンの会」のご家族にお越し頂き、集まりの紹介と、次回開催の案内を行いました。参考資料として、北海道浦河町べてるの家の新聞掲載記事の配布も行われました。
後半はそれぞれのグループに分かれて、最後のグループワークを行いました。国府台のグループワークでは、それぞれのご家族が今回の8ヶ月間を振り返ってのコメントや今置かれている状況、今の気持ちについて語られました。8ヶ月間の交流の中で、お互いのことを良くご存知のご家族は、それぞれの語り、思いにじっくり耳を傾けていました。スタッフにとっても非常に学びの多いグループであったことに感謝を述べさせて頂き、無事終了となりました。WRAPのグループでは、前回ご家族の皆さんからやってみたいとの要望のあった、「マインドフルネス」に取り組みました。マインドフルネスは今、ここの瞬間に集中することで、過去へのとらわれや未来への思い悩みから自分を解放するエクササイズを含んだ精神療法です。現在、全世界的に注目されている療法です。実際にやってみて、「雑念が湧いていることを自覚して、今やっていることに戻ることが出来た」「思っていたよりも楽しかった」「疑心暗鬼だったけど、意外と出来るものですね」との感想が上がりました。最後に思い思いこの8ヶ月間を振り返る時間をとり、「皆さん、またお会いしましょう」とのご挨拶で締めとなりました。
2019年度の家族相談会は、6月より毎月1回、第二金曜日の午後に開催予定です。4月頃に院内に案内を貼り出しますので、ご興味のある方は是非スタッフまで気軽にお声かけ下さい。
月刊サービス向上~第54号~
サービス向上委員会からです。
今回は、職員手作りの門松と給食新メニュー、委員会作成カレンダーをご紹介します。
・職員手作りの門松のご紹介
病棟では入院患者様にお正月の気分を少しで味わっていただけるように、職員手作りの門松を玄関前に飾りました。とても立派な出来栄えで患者さんやスタッフに好評です。長期入院中の患者様からも、季節を感じることができて良いですねと嬉しい言葉を頂きました。
・給食新メニューのご紹介
栄養科ではできるだけ意見箱の声にお応えできるように、栄養科職員総力を挙げて日々努力しております。今回は12月新メニュー3つをご紹介させて頂きます。
【12月13日(ごはん、ホキのハーブピカタ、インゲングリル、牛肉と白菜の煮物、みかん)】
牛肉と白菜の煮物・・・冬野菜の白菜を使ってすき焼き風の煮物にしました。白菜に牛肉の味がよく染みて美味しいです。(栄養科より)
12月14日(ごはん、揚げ出し豆腐カニあんかけ、切干大根の煮物、小松菜の辛子和え)】
揚げ出し豆腐カニあんかけ・・・一口サイズの揚げ出し豆腐にかにかまと卵のふんわりとしたあんをかけました。優しい味付けのあんで、身体の温まるメニューになっています。(栄養科より)
【12月22日(ごはん、サバの塩焼き、オクラの和え物、南瓜のそぼろあんかけ、大根の柚子なます)】
南瓜のそぼろあんかけ・・・12/22は冬至ということで、南瓜を使った煮物を提供しました。
南瓜はビタミン類などが豊富に含まれており、栄養価の高い野菜です。昔から、冬至の日に南瓜を食べると風邪予防になると言われています。(栄養科より)
・委員会で作成したカレンダー(1月)のご紹介
今年もサービス向上をテーマにカレンダーを作成し、院内で活用しています。
各部署からポスターを募集し、集大成の作品としてとても見応えのあるカレンダーが出来上がりました。今年一年も患者様との繋がりを大切に、より一層充実したサービスが提供できるよう職員一同努めてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
家族相談会第7回目が開催されました!
ご家族の皆様にお集まり頂き、2018年度家族相談会の7回目が12月14日金曜日に開催されました。当相談会は、統合失調症の患者さんを抱えるご家族対象の、必要な情報の共有と仲間作りを目的とした集まりです。今回は16家族18名のご参加をいただきました。
前半の講義ではリハビリテーションについて、作業療法士の森山、精神保健福祉士の清田より情報提供を行いました。講義を行なう前に、実際に作業療法で作成している作品を手に取って見て頂きました。皆様の関心は高く、作品について熱心にスタッフに質問される姿が見られました。講義の中では、作業療法の目的や内容についての情報提供を行ないました。その中で、SST(Social Skill training:社会生活技能訓練)の基本である“褒める”ことを、2人1組になり、実際に体験していただきました。「恥ずかしかったけど褒められて嬉しかった。」「私も家族のことを褒めてみようと思った。」といった感想が聞かれました。その後4グループに分かれて、当事者の強み(少しでもできているところ、いいところ)はどのような所か、どんな環境だったらそれを伸ばすことができるか話し合っていただく時間も設けました。今クールも終盤に近づいており、ご家族同士が顔見知りになっていることと内容もポジティブなものであったことで、グループワークでは活発な意見交換がなされていました。
後半は初回参加のご家族と複数回参加のご家族とで班を分けてそれぞれグループワークを行ないました。初回参加のご家族は国府台方式(こうのだい)グループワークを行ないました。これは東京の国立医療センター国府台病院で考案されたもので、ご家族同士が体験を共有できて、大変な問題を抱えている中で自らの気持ちや頑張っていること、出来ていること、アイデアに目が向くように考案されたものです。複数回参加のご家族はWRAPグループワークを行ないました。これはアメリカで長年精神障害を患い、その後に回復したメアリー・エレン・コープランドさんが開発した、自らが元気になるための「元気回復行動プラン」(Wellness Recovery Action Plan:略してWRAP)です。当事者のみならず、当事者を支えるご家族やその他健常者やどなたでも、自らを助けて元気になっていけるセルフヘルプの技法です。国府台のグループワークでは、相談者のご家族の深い部分での気持ちや願いに焦点があたり、心の温まるグループになりました。WRAPのグループでは注意サイン(自らが精神的不調に陥りそうな予兆)に対する行動プランを挙げる場面で、次から次へと意見が出ており、サインに気づくことの重要性を再認識しました。次回は参加メンバー全員で話し合い、マインドフルネスの実践をすることに決めました。ご家族同士で支え合いグループが自主的に形成されていました。