精神科/心療内科/児童思春期精神科/内科/歯科 福間病院医療法人 恵愛会 福間病院

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家族相談会第7回目を開催しました!

家族相談会第7回目を開催しました!
ご家族の皆様にお集まり頂き、令和元年度家族相談会の7回目を12月13日金曜日に開催しました。当相談会は、統合失調症の患者さんを抱えるご家族対象の、必要な情報の共有と仲間作りを目的とした集まりです。今回は18家族21名のご参加をいただきました。
前半は「家族の対応について」というテーマで、当院公認心理士のスタッフから情報提供を行いました。最初に、自己紹介も兼ねて臨床心理士・公認心理師という職種について説明をしました。テーマである『家族の対応について』は3つの内容に分類して説明をしました。『①統合失調症の経過』では、各時期(前兆期・急性期・休息期・回復期)の対応について説明し、再発時には医療機関へ相談することを呼びかけました。次にご家族自身の体験も含め、『苦しい時にどのように気持ちを保っているか』というテーマで話し合ってもらい、「ご家族同士で支えあう、あまり話しかけずに距離をとる 等」といった対応があげられました。その一方で、「要求に応えてしまって対応を迷っている」と悩んでいるご家族もおられ、本人の状態に合わせてご家族自身の調子も変わってしまわれるようでした。『②生活のしづらさを理解して、本人が出来ることをサポートする』では、病気とその人自身とは分けて考える姿勢についてお伝えし、将来に向けて人生の再構築を援助することの大切さをお伝えしました。『③家族自身の生活』では、家族自身が心に余裕を持ち、自分の生活を楽しむように心掛けることで本人の病状改善にも効果があることをお伝えしました。最後にご家族同士で『日々の生活の中で元気になれる工夫』を話し合ってもらいました。「家族以外の居場所をつくる、好きな食べ物を食べる、スポーツをする 等」と挙げられ、大変な状況がありながらもご自身で生活の工夫をされておられる様子が伺えました。会も7回目となりご家族の皆様同士の交流もよりいっそう深まって、実りの多い話し合いとなりました。
後半は初回参加のご家族と複数回参加のご家族とで班を分けてそれぞれグループワークを行いました。初回参加のご家族は国府台方式(こうのだい)グループワークを行いました。これは東京の国立医療センター国府台病院で考案されたもので、ご家族同士が体験を共有できて、大変な問題を抱えている中で自らの気持ちや頑張っていること、出来ていること、アイデアに目が向くように考案されたものです。複数回参加のご家族はWRAPグループワークを行いました。これはアメリカで長年精神障害を患い、その後に回復したメアリー・エレン・コープランドさんが開発した、自らが元気になるための「元気回復行動プラン」(Wellness Recovery Action Plan:略してWRAP)です。当事者のみならず、当事者を支えるご家族やその他健常者誰でも、自らを助けて元気になっていけるセルフヘルプの技法です。今回もそれぞれの班で活発な発言、体験の共有、意見交換、交流がなされていました。