家族相談会第6回目が開催されました!
ご家族の皆様にお集まり頂き、2018年度家族相談会の6回目を11月9日金曜日に開催しました。
当相談会は、統合失調症の患者さんを抱えるご家族対象の、必要な情報の共有と仲間作りを目的とした集まりです。今回は15家族16名のご参加をいただきました。
今回は当院の社会復帰部門関連施設を実際に見て回る「社会復帰資源見学ツアー」を午前中から行いました。11名のご家族が参加され、グループホーム、みどり、緑の里の農園を見学し、サンコスモ古賀の「まつぼっくり食堂」で昼食を頂きました。参加されたご家族からはグループホームや緑の里について、具体的な質問がたくさん挙がっていました。午後からの講義ではデイケア・デイナイトケア、地域活動支援センターみどり、緑の里、グループホーム、訪問看護ステーションふくまのスタッフが、それぞれの施設の概要や利用方法等を説明しました。ご家族からは「法人内の社会資源を知ることができ、安心した。」「希望が持てた」と言う声が多く挙がっていました。
後半は社会参加のご家族と複数回参加のご家族とで班を分けてそれぞれグループワークを行いました。社会参加のご家族は国府台方式(こうのだい)グループワークを行いました。これは東京の国立医療センター国府台病院で考案されたもので、ご家族同士が体験を共有できて、大変な問題を抱えている中で自らの気持ちや頑張っていること、出来ていること、アイデアに目が向くように考案されたものです。複数回参加のご家族はWRAPグループワークを行いました。これはアメリカで長年精神障害を患い、その後に回復したメアリー・エレン・コープランドさんが開発した、自らが元気になるための「元気回復行動プラン」(Wellness Recovery Action Plan:略してWRAP)です。当時者のみならず、当事者を支えるご家族やその他健常者誰でも、自らを助けて元気になっていけるセルフヘルプの技法です。障がいのあるご本人を抱えての日々の苦労や試行錯誤の体験を分かち合い、前向きに対処する方法、自分自身が元気でいるための心構えなどについて活発な意見交換がなされました。