EGUIDE講習を受けてみた ~「実地」と「標準」~
おくればせながらEGUIDEのWEB講習を受けてみました。EGUIDEは日本の精神科医療にきちんとしたガイドラインに沿った治療が普及するようになされている取り組みです。
EGUIDE (ncnp.go.jp)
日々臨床をしていてふと、今自分が提供している医療は自分自身の価値観や職場の治療文化に偏ってしまっていないだろうか?と不安になることがあります。「現場でのリアルワールドに即した治療」と「エビデンスにのっとった標準化された治療」とのはざまで、常にバランスを取り続ける必要があるのですが、民間病院で勤務している精神科医は前者に偏りがちで、学会やEGUIDEのような研修会に参加して、「標準」や「現在のトレンド」に触れ続けるのが良いと思います。
若手の先生たちにも「実地」も「標準」も是非学んでもらいたいので、受講費は臨床研修センターの予算で補填して受講してもらいました。そういえば自分も受けたことないなと、自分も受けてきました。そしてすごく勉強になりました。講師の先生方がガイドラインの要点を短時間でポイントを押さえて喋ってくれて、午後は症例に基づいたグループディスカッションでした。自らの臨床を振り返って、自分が見落としがちなポイントはどこなのかがクリアになりましたし、他施設の先生方とディスカッションするのは楽しかったです。
臨床研修センターではこのほかにもECTの講習会など、若手が無料で受けられるようにサポートをしています。若手もベテランも病院の内外でどんどん学びましょ~。
EGUIDE (ncnp.go.jp)
日々臨床をしていてふと、今自分が提供している医療は自分自身の価値観や職場の治療文化に偏ってしまっていないだろうか?と不安になることがあります。「現場でのリアルワールドに即した治療」と「エビデンスにのっとった標準化された治療」とのはざまで、常にバランスを取り続ける必要があるのですが、民間病院で勤務している精神科医は前者に偏りがちで、学会やEGUIDEのような研修会に参加して、「標準」や「現在のトレンド」に触れ続けるのが良いと思います。
若手の先生たちにも「実地」も「標準」も是非学んでもらいたいので、受講費は臨床研修センターの予算で補填して受講してもらいました。そういえば自分も受けたことないなと、自分も受けてきました。そしてすごく勉強になりました。講師の先生方がガイドラインの要点を短時間でポイントを押さえて喋ってくれて、午後は症例に基づいたグループディスカッションでした。自らの臨床を振り返って、自分が見落としがちなポイントはどこなのかがクリアになりましたし、他施設の先生方とディスカッションするのは楽しかったです。
臨床研修センターではこのほかにもECTの講習会など、若手が無料で受けられるようにサポートをしています。若手もベテランも病院の内外でどんどん学びましょ~。
福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸
家族相談会を始めます
8月から統合失調症患者さんのご家族向けに家族相談会を再開します。統合失調症の患者さんを日々支えるご家族の苦労や心配は大変なもので、ご本人を支えるご家族も、誰かに支えられる必要があります。専門職であるスタッフと役に立つ情報を共有したり、家族同士で悩みや工夫を分かち合ったりする場が必要で、そのための機会を2010年から毎年、家族相談会を通して提供してきました。コロナのためこの3年間、開催できずにいたのですが、やっと再開出来る事になりました。多職種チームでの協働、家族との協働も精神科医として大事な取り組みです。
現在、医師、看護師、公認心理士、OT、PSWの多職種チームで開催に向けて準備の真っ最中です。今年度は7家族11名のご家族と4人のスタッフで、7回にわたって心理教育的グループワークを行っていく予定です。
専攻医の先生たちは救急病棟での業務が忙しいため直接は関われませんが、ゆくゆくはメンバーとして参加出来るように体制を整えられたらいいなと思っています。普段の臨床以外にも活動の幅を広げていくと、自分の中に引き出しがたくさん出来ますので。
現在、医師、看護師、公認心理士、OT、PSWの多職種チームで開催に向けて準備の真っ最中です。今年度は7家族11名のご家族と4人のスタッフで、7回にわたって心理教育的グループワークを行っていく予定です。
専攻医の先生たちは救急病棟での業務が忙しいため直接は関われませんが、ゆくゆくはメンバーとして参加出来るように体制を整えられたらいいなと思っています。普段の臨床以外にも活動の幅を広げていくと、自分の中に引き出しがたくさん出来ますので。
福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸