世界は遠くない
先週末に姫路で開かれたCADP(Course for Academic Development of Psychiatrists 精神科医の学術発展のための集中コース)に参加してきました。
CADPは世界精神医学会の元会長のNorman Sartorius先生が若手精神科医のために開いてくれているワークショップです。僕のような一勤務医がお近づきになれない先生のはずですが、サルトリウス先生は若手の育成に情熱を注いでいて、JYPO(Japan Young Psychiatrists Organization 日本若手精神科医の会)と深い親交があり、毎年来日して濃密な3日間のワークショップを開いてくれています。で、この先生が物凄く博識な「知の巨人」で且つ、情熱と愛情に溢れた先生なんです(そんな人いるのか?と思うかもしれんけど、そういう人です)。僕は14年前に参加して以来、JYPO卒業後もOBとして参加させてもらっているのですが、今年も大きな元気をもらいました。主催の北岡先生、清水先生、錫谷先生の献身的な支えで実りの多いワークショップになりました。この場を借りてお礼を申し上げます。
そしていつもながら、参加者の先生方の活き活きとした表情が印象的でした。僕たちは日本の一精神科医に過ぎませんが、CADPに参加すると「世界はそんなに遠くないな」と感じます。3日間英語のワークショップなので、研修で忙しい専攻医の先生たちは尻ごみしがちですが、たどたどしい語学力でも飛び込む勇気さえあれば何とかなります(気合7割、語学力3割くらいの比率)。自分の世界を広げるために是非参加して欲しいです。ちなみに福間病院の専攻医の先生には参加費もろもろ全て援助します。
福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸