福間病院 福間病院精神科
専門研修プログラム

医療法人恵愛会福間病院

臨床研修センターだより

祝・合格!!!

忙しくて去年の9月以降投稿をサボっていました。
日韓研修会とか、連携病院への見学とか、認知行動療法の勉強とか、色々書きたい事はあったのですが・・。
でも今回は投稿せずにはいられません。当院での研修を修了したS先生がこの度、晴れて専門医試験に合格しました!!おめでとう!!!(´▽`*)
精神科医に限らず医者って生涯学習の職業なので、まぁここからがスタートとなんですけど、そうはいっても嬉しいもんは嬉しいです。
当院で育った先生がオフィシャルに一人前と認められた♪ってことで、帰りのコンビニでいつもより高いビール買って密かに乾杯しました。
今は4年目の先生たちが専門医レポートを少しずつ書き溜めています。
君らも先輩に続け~~(/・ω・)/。

福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸

CADPに参加しましょう

日本若手精神科医の会が主催するCADP(Course for Academic Development of Psychiatrists)の募集が開始されました。チャレンジングな会ですが、非常によく構成された会で、精神科医としてアカデミック、国際交流の力をつけるにはもってこいです。
僕も過去4回参加して、ここでの経験は自分を確実に成長させてくれました。若いうちに視野をグイッと広げておくと、中年になってからもバーンアウトせずに、色々な活動を継続していけるように思います。(※精神科医として若いうちの課題:一人前になること 中年になってからの課題:燃え尽きないこと)若手の先生方は是非積極的に参加して下さい。

The 21st CADP(2024年3月8-10日)参加者募集開始のお知らせ | JYPO

※日本若手精神科医の会(JYPO)は日本全国の大学病院、民間病院の若手精神科医有志で運営する認定NPO法人です。日本精神神経学会(JSPN)とも連携して、色々な企画、活動を請け負っています。若手精神科医主催の研修会や共同研究、交流会等を通して、全国の大学病院や各施設の若手の先生たちと知り合いになり、つながりが出来る格好の場です。詳しくはJYPOのホームページをご覧ください。

認定特定非営利活動法人 日本若手精神科医の会 | Japan Young Psychiatrists Organization (jypo.or.jp)

福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸

EGUIDE講習を受けてみた ~「実地」と「標準」~

おくればせながらEGUIDEのWEB講習を受けてみました。EGUIDEは日本の精神科医療にきちんとしたガイドラインに沿った治療が普及するようになされている取り組みです。
EGUIDE (ncnp.go.jp)
日々臨床をしていてふと、今自分が提供している医療は自分自身の価値観や職場の治療文化に偏ってしまっていないだろうか?と不安になることがあります。「現場でのリアルワールドに即した治療」と「エビデンスにのっとった標準化された治療」とのはざまで、常にバランスを取り続ける必要があるのですが、民間病院で勤務している精神科医は前者に偏りがちで、学会やEGUIDEのような研修会に参加して、「標準」や「現在のトレンド」に触れ続けるのが良いと思います。
若手の先生たちにも「実地」も「標準」も是非学んでもらいたいので、受講費は臨床研修センターの予算で補填して受講してもらいました。そういえば自分も受けたことないなと、自分も受けてきました。そしてすごく勉強になりました。講師の先生方がガイドラインの要点を短時間でポイントを押さえて喋ってくれて、午後は症例に基づいたグループディスカッションでした。自らの臨床を振り返って、自分が見落としがちなポイントはどこなのかがクリアになりましたし、他施設の先生方とディスカッションするのは楽しかったです。
臨床研修センターではこのほかにもECTの講習会など、若手が無料で受けられるようにサポートをしています。若手もベテランも病院の内外でどんどん学びましょ~。

福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸

家族相談会を始めます

8月から統合失調症患者さんのご家族向けに家族相談会を再開します。統合失調症の患者さんを日々支えるご家族の苦労や心配は大変なもので、ご本人を支えるご家族も、誰かに支えられる必要があります。専門職であるスタッフと役に立つ情報を共有したり、家族同士で悩みや工夫を分かち合ったりする場が必要で、そのための機会を2010年から毎年、家族相談会を通して提供してきました。コロナのためこの3年間、開催できずにいたのですが、やっと再開出来る事になりました。多職種チームでの協働、家族との協働も精神科医として大事な取り組みです。
現在、医師、看護師、公認心理士、OT、PSWの多職種チームで開催に向けて準備の真っ最中です。今年度は7家族11名のご家族と4人のスタッフで、7回にわたって心理教育的グループワークを行っていく予定です。
専攻医の先生たちは救急病棟での業務が忙しいため直接は関われませんが、ゆくゆくはメンバーとして参加出来るように体制を整えられたらいいなと思っています。普段の臨床以外にも活動の幅を広げていくと、自分の中に引き出しがたくさん出来ますので。

福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸

横浜フェス

日本精神神経学会の横浜フェス(学会のことを勝手にフェスと呼ぶ)に行ってきました。もうコロナも5類に変わり海外招待者も来ていて、本格的に対面学会復活って感じでした。今回もシンポジウムてんこ盛りで、A会場~R会場まで18プログラム同時並列でシンポジウムは合計150個を超えるという・・。こんな感じで興味あるのを全部聞くなんて全く無理な話なので、今一番自分が関心のあるCBTと臨床研究に関するプログラムだけはなるべく押さえて聴講して、最近興味を持っている漢方のシンポジウムもつまみ食いしました。専攻医の先生たちもそれぞれの興味の赴くプログラムを聞いて回ったようです。
精神科のフィールドは幅広くて、目の前の興味ある所、足りない所を一個ずつ覗いていくしかないし、不完全なまま一生終わるんだろうなと感じます。4年目の先生お二人の指定医レポート添削も無事終わったので、心おきなく知の世界を楽しみました♪一生勉強!

福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸

関西医大の嶽北先生がECTの講演に来てくださいました!

5月25日木曜日に関西医科大学の嶽北佳輝先生が講演に来てくださいました。嶽北先生はECT(電気けいれん療法)がご専門の一つで、日本精神神経学会のECT検討委員会でもご活躍です。福岡大学から非常勤で若手のご指導に来て頂いている堀先生のご紹介で、今回の講演が実現しました。1時間、ECTのエビデンスから施行時の注意点までわかりやすく講義して下さりとても有意義な時間でした。当院は救急病棟で若手の先生たち中心にECTを実施しているので、最先端の知見が知れる嶽北先生の講義はみんな興味津々でした。講演後、若手の先生や救急病棟の看護師さんが熱心に質問をしていました。 嶽北先生はご講演の後も救急病棟まで上がってきて下さり、処置室で実施のコツまで伝授頂きました。嶽北先生、堀先生、貴重な学びの場を頂き有難うございました!!これからもこのように外部講師の先生をお招きする機会を活発に持ちたいと思います。

福間病院 臨床研修センター長
鈴木 宗幸